5月29日、初めてのオープンでのオンラインサロンを開催しました。
過去1年半ほど、毎月ROCKET保護者限定のオンラインサロンでつながりを作ってきました。
これを今回は一般公募して、開催してみようということに。
テーマは「浮きこぼれ育児あるある」。
とは言っても、いつも「あるある」の流れになるので「いつもどおり」かもしれません。
オープンのオンラインサロンを開催した理由
今回オープンでオンラインサロンを開催したことには大きく二つの理由があります。
ひとつめは、みなさまから寄せられたお声から。
これまでのオンラインイベントやCABINメンバー(詳細は下にリンクを貼りますね)で参加してくださった方たちへ「何かひとこと」というようなアンケートをさせていただきました。
まだあまりご要望にお応えできていなくて気がかりではあったのですが、その中でもつながりがほしいというお声があったので、それならすぐにできるかな、ということになりました。
お声をいただいたみなさま、ありがとうございます。
今回のオンラインサロンがつながりのきっかけになったらとてもうれしいのですが・・。
もうひとつの理由、それは私たちのためでもあります。
私たちはこのサイト内で『L点story』というROCKET保護者の子育て経験をシェアしています。こちらからどうぞ。
書いてくださったみなさん、とても難しい子育てを経験してきています。
身近に同じような経験をしてきている方も少なく、理解されにくい、そして誤解されやすい。
学校や家族や友人からも理解されないこともしばしば。とてもとても孤独になる方が多いです。
こんな辛い子育て。(もちろん辛いばかりではなく、幸せ、楽しい、もありますけどね💦)
ユニークな子どもたちの親たちは似たような経験をしている方、多いはずです。
文化や教育のことなど、変わってもらいたい!と思うことはたくさんあるし、今自分にできることもたくさんあるかもしれません。
ただ、いますぐ目に見える変化を期待することは難しいかもしれません。
個人的には10年前からするとだいぶ変わったな、と思うところもあれば、なんにも変わってないな、と思う部分があります。
ひとつ言えるのは、目の前の子の成長はまったなし。
もし5年後に社会が変わったとしても、それでも遅すぎるんですよね。
で、難しいしんどい子育ての解決法はあるのか?
それはもちろん、私にはわからないのですが、ひとつは仲間がつながることの意味は大きいのかな、と思います。
つながることの意味
たまたまなのか必然なのか、クローズドで開催してきたオンラインサロンには、子が既に成人前後になっている母親の参加が多いのです。(ROCKETは2014年スタートなので、それだけ年月が過ぎたんですね)
つまり難しい子育てを通り過ぎて、いま、なんとなく振り返りの時期に差し掛かっている。
とはいえ、まだまだ難しいし痛い心を抱えていたりもします。遠い昔でもないのです。
私たちがいま振り返るとき、昔しんどかった時にどんなことが助けになっただろう?と思います。
ひとつはロールモデル。少し前を歩んでいったお仲間さんたち。
難しい子育てを潜り抜けた人たち、はどんな風に潜り抜けたのか話を聞きたかったかも、ということ。
それは私たちが経験をシェアすること、そのものなのかも、と思ったのです。
私たちの経験は無駄に見えても、もしかしたら無駄にならないかもね?ということを思わされます。
もしも、いま困りごと真っ最中のどなたかに自分たちの経験してきたことが役立てられるのなら、とてもうれしいことです。経験してきたことに意味があった、ということになります。
これまでしんどい思いをしてきたことに意味があったということ、それは自分たちを励まし、力づけることにもなるのです。
ちなみに、私たちのグループの中には専門家はいません。似たような経験をしてきた仲間が集まります。水平の関係性を大切にしています。(もし専門家の方がいたとしてもその立場での参加ではありません)
でも、私たちは自分の専門家ではあります。
私たちは自分の専門家です
自分の経験してきたことに関しては振り返ったりシェアしたりできます。
なにかで困っている方が、少し前を歩く仲間の話を聞いて自分の困りごとになんらかのヒントを持って帰ることができるなら。私たちにとってそれは最高にうれしいことです。
専門家のアドバイスはないかもですが、仲間の話の中から自分自身でヒントを探し、選択して自分の困りごとに適応して自分の力で前に進む、それがそれぞれの人がもともと持っている力、レジリエンス。(ちなみにアドバイスは時に自分の力で前に進む力を奪うこともあるのですよね。。)
そうして困りごとを経験したとしても前に進む経験をしてきた人は、きっと後からくる仲間たちのロールモデルにもなるでしょう。
その時に、いまとても困ってることやしんどい辛い、まるで無駄に感じてしまうような出来事が、宝物のようにキラキラ意味を持ち始めるのだと思います。
私たちの活動の名前、スペースジャンク(宇宙ゴミ)は、実はそんなところからきています。
バトンをつなぐ
最近、特異な才能~~だとかギフテッドだとかの話題で世間はちょっと盛り上がってますね。
そうしてフォーカスされてきているけれど、いつの時代にもそれほど珍しくなく存在している少しユニークな子供たち。
今の社会や教育体制だと、もしかしたら昔よりも難しい子育てになっているかもしれません。
まあでも、これまでも難しかったし、これからも同じような困りごとはそれでもまだまだ続いていくのかな。
もちろんこれからの時代によりよい変化があるといいなーと期待はしていますが。
似ている困りごとを抱える親たち、つながりを持てた仲間たちの中で経験をシェアすることはバトンをつなぐことでもあると思います。
親子が少しでも安心できることは、ユニークな子どもたちがユニークなまま、ありのままで育っていいんだよ、というメッセージにつながっていきます。
世界中にひとり、くらいの孤独感を抱えていたとしても、仲間の話を聞くことで「ひとりじゃなかった」という安心感を得られます。
それって世界をよくする、くらい素敵なことですよね!
最後になってしまいましたが、私たちの活動に興味を持ってくださりpeatixからの申込というハードルを越えて参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
入口として参加費もいただきましたが、2回目以降は不要なのでまた参加してくださいね。
オープンのオンラインサロンは未定ですが、また開催できたらいいなと思います。
ご興味ある方はぜひご参加くださいませ♪
※CABINメンバーについての詳細は下記から。不定期ですが、イベントなどのご連絡もこちらからしています。
書いた人 Hitomi